ナスに含まれている注目の成分
ナス(茄子)に含まれている成分は、約94%が水分なのですが、ビタミンB群・Cなどのビタミン類、カルシウム・鉄分・カリウムなどミネラル成分、食物繊維などについてはバランス良く含まれています。
こうした栄養成分によって生体調節機能に優れているとされています。特に豊富に含まれている食物繊維は、便秘の改善や大腸がんの予防、血糖値の上昇抑制、糖尿病や肥満の抑制効果があります。
更に、ナスにはコリンという機能性成分が含まれています。これはナスの注目成分でしょう。このコリンは無色の強アルカリ性物質であり、「血圧を下げる」、「動脈硬化を抑制する」、「胃液の分泌を促進する」、「肝臓の働きを改善する」、「コレステロールを減少させる」などの作用が確認されています。
また、プロテアーゼインヒビターが、口内炎、胃炎、肝炎、関節炎などの痛みを抑制、症状の改善をします。加えて神経痛や痔にも有効だとされています。
次は美容面での効果です。これに役立つのはやはり皮の色素成分となるポリフェノールの一種「ナスニン」です。抗酸化作用に優れているので、シワなど肌の老化、肌のしみ・そばかすに効果的です。
つまりナスは皮ごと食べるのがいいわけです。ナスの「あく」が抗酸化作用のあるポリフェノールのクロロゲン酸なのですが、水に溶ける性質なので、あまり長時間ナスを水に浸すと肝心の成分が融け出てしまうので注意してください。