ナスの栄養と健康効果

ナスの栄養と効能

 

 

五訂日本食品標準成分表によるナス(茄子)の可食部100gあたりの成分はエネルギー:22kcal、水分:93.2g、たんぱく質:1.1g、脂質:0.1g、炭水化物:5.1g、灰分:0.5g、飽和脂肪酸 :0.03g、コレステロール:1mg、食物繊維:2.2g。ビタミン類としては、カロテン:100μg、E:0.3mg、K:9μg、B1:0.04mg、B2:0.04mg、ナイアシン:0.6mg、B6:0.06mg、葉酸:19μg、パントテン酸:0.30mg、C:6mg。

 

 

無機質類では、カリウム:220mg、カルシウム:18mg、マグネシウム:17mg、リン:30mg、鉄:0.3mgとなっています。客観的にナスの栄養の面から見てみると、低たんぱく、低カロリーということになり、栄養価自体はあまり高くはないのです。

 

 

主成分は糖質であり、ビタミンはA、B1、B2、Cを少量含んでいます。比較的多いのはカリウムとカルシウム、ほかに鉄が含まれています。

 

 

しかし、ナス独特の紫紺色にはナスニンと呼ばれるポリフェノールの一種、アントシアン系の色素で、赤ジソやブルーベリーなどに多く含まれている成分が含まれています。これには強い抗酸化力があって、ガンや生活習慣病の原因となる活性酸素を抑制する力が強いのです。コレステロールの吸収を抑制する作用もあるそうです。

 

 

また、夏野菜全般に言えることですが、体を冷やす効果があり、ナスはその中でも作用が強く認められます。従って昔から高血圧やのぼせ症にナスが効くといわれていたわけです。

 

 

ナスのへたを乾かし煎じたものを飲むと、食あたりを改善させる効果もあるそうです。ヘたを黒焼きは、歯痛、口内炎、舌のただれに対して患部に塗ります。
更に、ナスの汁にはイボ取りにも効果があるとされています。